NIKU-Q HOUSE

オンラインゲームだったり、日々の何気ない事だったり 少なくとも、ペットショップではないので御注意を

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肉屋裏劇場 第13話「にくうらちゃんねる」

鍋の火を弱くし、ゆっくりと煮込む・・・


あとは水の量に気をつけながら煮て行けば
今日の夕飯の出来上がりだ
私は壁に立てかけていた折り畳みの椅子を広げ
ゆっくりと腰掛ける




鍋の水をみたり、灰汁を取っていると玄関を開ける音
ソレはそのまま、慌しい足音を立てたままキッチンへ駆け込んできた


「茄子さん!聞いて聞いて!!」

見慣れた高司祭の法衣
ただ、私の物と違い男物


「ばーすけす、いちおー他人の家なんだから
 無言で入ってくんのは止めなさいと・・・」

何度目の注意かも忘れたが一応、釘はさしておく
もっとも、機嫌がいいときに歯止めが聞かないのはわかっているので
注意したところで意味がないのもわかってはいるが・・・


「で?何があったわけ?」

こういうときは黙って聞くに限る
灰汁取りしてる手は休めずに聞く体勢に移ることにした

「あ、うん!あのね!
 この前合コンに行ったんだけどさ」

「・・・」

いきなり頭が痛い・・・
そのうちコイツは破戒僧に認定されるんじゃないかと思うのだが・・・
しかし、バスケスはそんな事おかまいなしに話しを続ける

「ボクの隣に座った子が
 『私、料理得意なの 肉じゃがが得意料理なんです』って
 もう、キタコレって感じじゃないっすか?
 って、茄子さんどしたの?」

あからさまにウンザリとした表情の私にバスケスもようやく気がついたらしい
といか、この自称「ラブ幕府の征夷大将軍様」は
嫁が居るにもかかわらず、合コンとかが大好きなわけで・・・
しかし、本人曰く

「大丈夫、はるかーにゃはツンデレだから
 『合コンなんて行かなくても、私が居るじゃない!』
 っていうフラグが立つんだよ」

と力説していた
当然、その話しをした翌日にゲフェン塔のてっぺんから
逆さ吊りにされている高司祭の姿が確認されたわけだが・・

それよりも、今の話だろう・・・

いかにもウンザリといった感じで私は口を開く

「あんたねぇ・・・バスケス・・・」

「はい」

「いい?だいたい、料理が得意な女が『私料理得意なの』とか言うわけないじゃん
 仮に言ったとするよ?だとしても『得意料理は肉じゃが』て
 そんなん、『家庭的な自分をアピール』に決まってるじゃん
 ふつー料理得意な人って得意料理なんて出てこないってば
 だって、毎日『今日の献立どうしよう』とかって考えながら生きてんのよ?
 コレだけは得意なんて料理ができるわけないじゃない」


ヤサグレ口調に語る
なんとなくバスケスが涙目だ

「あ、それと」

かまわず続ける

「『ビーフストロガノフが得意~♪』なんてのは
 絶対にやめときなさい?
 そいつ、確実に料理しないから」




椅子に座り、うなだれて動かなくなったバスケスを見つつ
灰汁取りを続ける・・・
静かにすれば、わずかに何かを口にしているのが聞こえる



「ちきしょう・・・オレのロマンは・・・」



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肉屋裏劇場 第12話「姉と妹」

ただただ忙しい
それ以外の説明は不要だろう…

食事時の厨房が忙しくなるのはどこも同じなのだろうけれど
普段はある程度、みんなわかっているのか
時間をずらしたりして、一同に余裕を作ってくれるのだが
この日ばかりは、誰もそうは言っていられないのだ



攻城戦


この日だけは、時間までに食事を終わらせる必要があるのだ
普段は遅めに食事をとるものも
攻城戦の時間が始まってしまえば、食事を作る者
つまり、私やティナがいないのでろくに食べるものがない
むしろ、自分が攻城戦に出るために、はやい時間に食事を取らざるをえない
そうなると、大変なのは作る側なわけで
そして、この忙しさもまだ仕込みの段階である

「これで、ある程度は終わりっかな?」

肉の下ごしらえを終えて、時計を確認する
早めに食事をするものが着はじめるまで
それなりに余裕がある
隣では、まだティナが手を動かしているが
それももうすぐ終わりそうだ

「それやったら、一旦休憩しよっか?」

「はーい、了解です」

ダイニングの様子を見ると
奈緒さんが丁度お茶でも飲もうとしている様子だったので
「自分たち二人の分も」とお願いすることにした
旦那さんのマコトさんと一緒に、最近ココに住み始めた彼女だが
なかなかに器量よしのため、何かと手伝いを頼むことはおおい
私やティナと同じ司祭のため、慕われることも少なくはない



「今日の編成あがったよー」

あきさんが受け取ってきた編成表を掲示板に張り出す
椅子に腰掛け、ティナと二人でその様子を見る
これから始まる戦争前の貴重な時間だ

「どうかしたんですか?」

ティナがあきさんに声をかける
編成を張ってから、こちらの様子をずっと伺っていたようである

「いやぁ・・・なんていうか
 そうやって、二人並んでると姉妹みたいだなーと」

「な、なんですか?急に」

互いに高司祭ではあるが、背の高さや性格など
ほとんど同じ部分がないため、突然「姉妹みたいですね」と言われても
どう反応をしたらいいのかわからない
あえて、共通の部分があるとすれば「髪の色が同じ」なところであろうか

「あー、あきさんの言いたいことはなんとなくわかるわ」

その会話に紫苑が割って入る
うん、なんだろう・・・
この二人が絡んだ会話っていうのは、ロクな流れにならない記憶しかないのだが・・・

「お、わかりますか?」

そういって、あきさんは私とティナを指差し

「『強気で勝気な姉』と『内気な妹』」

「うは、やっぱりそう来ますか!
 やっぱ、ケンカとかするんですよね!
 『アンタに一体何がわかるって言うのよ!』とか言うに違いない
 追いかけると、ずぶ濡れになりながら泣いてんの」

「妹の方は顔真っ赤にしながら、お弁当渡してきたりするんですよね?
 感想聞かれたら『おいしかった』って頭なでるの
 そすっと、また真っ赤に!」

「うぉ!妹きたこれ」

「なんか、妹の方が人気でそうですね」

「ですよね」

・・・
すごい盛り上がり方だ・・・
というか、どこまで妄想を広げるのだろうか・・・


「えっと、二人とも今日はコーンフレークでいいの・・・?」

いい加減、二人を止めるべく
私は警告の言葉を促す

「うわ!ツンデレだ!」

「まじで!?ツンデレきたこれ!」


警告終了・・・

「あんたら二人とも『グレイト!』って叫んでなさい」





攻城戦レポート
「君もタイガーだ!」などと叫ぶロードナイトが確認された
何かの暗号なのかは不明
以前、西風ギルドにも「レデンツ」と叫ぶ司祭がいたが
それと同じようなものだろうか?




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肉屋裏劇場 第11話「世紀末くそみそ伝説」

テーブルに人数分のカップとソーサーを用意し
時計に目をやる


「・・・おかしい・・・」

「??なにが?」


呟いたつもりが、聞こえてしまったらしい
キリーが不思議そうな顔でこちらを見ている

「いや、りびぃがこの時間になっても帰ってないのがね」

時間はとうに3時を10分も過ぎている
普段なら5分前には席に座り
いい子して待っているはずだ

「れなすさんがケーキ焼くの知らないだけとかでは?」

桜華がたずねる
しかし、それも考えられない

「午前中に、私がケーキ焼く準備してるの見てるし
 出かける時に『お茶の時間には帰って来る』って言ってたから
 それは無いと思う・・・」

ティナとは違い、りびぃのコトなので
どこかで迷子になっていると言う事はないだろうが
逆に、りびぃだからこそお茶の時間に帰ってない事が心配なのだ


「まぁ・・・心配してても仕方ないか・・・」

ひとまず、先送りするコトにして
席に着こうとしたとき、ダイニングの扉がいきおいよく開けられた
りびぃが帰ってきたのだろうと思って振り返ってみるが
そこには違う人物が立っていた


「あぁ・・・Qさんか」

そういうと、Qさんは眉間にシワを寄せ

「のーのー Iあむボブ」

・・・??

「は・・・はぁ?」

「Iあむボブ ok?」

よくわからないが、とりあえず自分の事を「ボブ」と呼べと言っているようだ

「お・・・おーけー ボブ」

「おk Youはシャーリー ok?」

・・・Youは・・・?いろいろと突っ込む所はあるが
そこでツッコミを入れるとなかなか長くなりそうなので
あえて流す事にする
そして、後ろの方ではこの状況を面白そうに観察する3人
むしろ、あきらかに笑いを堪えている

バンという音と共に、再びダイニングの扉が開けられる音がする
見るとそこにはしさもん


「ちょwwwボブ!!その女だれよ!!!」

「誤解さジョン!!ボクはいつもボブの事を・・・」

・・・あ、頭が痛い・・・
しかし、二人はこっちの事などお構いなしだ

そして、しばらくそんなやり取りをした後だ

「そういえば茄子さん、頼んでおいた弁当をお願いします」

「あ、はい」

とつぜん話しをふられ、ちょっとびっくりしてしまうではないか
ていうか、私はシャーリーじゃ無かったんだろうか

「今、積めちゃうからケーキでも食べながら待っててよ」

お皿にケーキを乗せながら言う
だが、ボブは悲しそうに

「残念ながら気持ちはうれしいのだが
 ケーキはパンが無いときにしか食べないと決めているのだよ」

「ボブ・・・そのセリフ・・・マリーに聞かせてあげたかったよ・・・」

必死に堪えるキリーに
微妙に震えてる桜華
ていうか、あんたの旦那なんだからなんとかしてください
手ごろなサイズのランチボックスにおかずを詰め込んで二人に渡す

「よし!これで今夜もホームランさ!」

「じゃぁ、私はハットトリックだ!」

意味のわからない会話を残し
ボブとジョンは旅に出る


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